注目記事
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196番目のタイトル『吉野作造』が生誕140年を記念して発売されました。 今からほぼ一世紀前,第一次世界大戦の時期に,吉野作造は「民本主義」の提唱者として登場した。米騒動や三・一独立運動が起こった時代の潮流をみつめ,精力的に執筆された吉野の諸論説は,時代の「臨床診断」ともいうべき性格をもち,世の注目をあびた。 その診断は,国内の非立憲的な政治制度を果敢に批判し,「デモクラシー」運動に理論的根拠を提供し,また,中国・朝鮮の民族主義的な運動に共感を寄せるものでもあり,いずれも国際主義的・平和主義的な立場か …
最近の投稿記事
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ようこそルネへ「知の灯台へ」! 今年も4月~5月末までの期間で、全点露出拡大しております。 期間は後少しですが、お近くの方はお立ち寄りくださいませ。 [開催店舗] 京都大学生活協同組合 ショップルネ書
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歴史上の偉人をさまざまな視点から紐解く「人と思想シリーズ」 195番目のタイトル『魯迅』が発売されました。 中国近代文学の父といわれる魯迅は,日本でいえば夏目漱石にあたる。社会主義国家をめざした中国で
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イエスについて イエスと私 はじめてイエスのことを聞いたのはいつのことだったのか、父が内村鑑三の弟子で、家庭集会をしていたから、イエスのことはごく小さいときから聞かされてい
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サルトルと私 サルトルにひかれた理由 私がサルトルの思想に親しむようになったことの理由は、大別すると二つあるように思われる。その一つは、サルトルが現代二〇世紀に生きる思想家
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ルソーと聞いて学校で習った思想家だと思った人が多いかもしれません。それもそのはず、中学校や高校の教科書には必ず登場し、著書『学問芸術論』『人間不平等起源論』『社会契約論』『エミール』とともにフランス革
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釈迦について 釈迦という名の由来 この本で釈迦(しゃか)と呼ぶ人は、仏教の開祖のことである。しかし、釈迦とはかれが生まれた種族の名であって、かれの本名は「ゴータマ=シッダッ
シリーズ一覧
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道学の始祖老子は,周末の乱世に人心と道義の腐敗を嘆き,「道」を説いた。それはむずかしい徳義ではなく,最も自然の道(理)であった。すなわち,「自然は無であり,無は不変なり。無なる自然に従わ
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偉大なるギリシアの哲人ソクラテスは,その怪異な風貌で若くして有名であった。しかし,一度でも彼と話をすれば忘れることのできない魅力を持っていた。ソクラテスは青年に「勇気とは何か,徳とは何か
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カピラ城主の王子として生まれた釈迦は,生老病死に苦しむ貧民の惨状を見て苦行の道に入る。そして「人間の存在は苦であり,苦の原因は欲望にある」ことを悟り,これを救うためには己を捨て,慈悲に生
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師ソクラテスの思想を受け継いだプラトンは,人間社会の根源を探求し,人類と国家社会の不幸を救うためにはどんな哲学を確立すべきかといった態度をさらにすすめ,普遍的,超越的な概念としてイデアを
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アリストテレスは,ギリシア哲学の諸原理を批判検討し,論理学,実践学,詩学などの集大成を行い,西洋哲学や科学の父となった。西洋哲学の述語概念も彼の時にほとんど出そろう。彼の哲学は「すべての
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唯一絶対の神エホバを信仰するユダヤ教は,砂漠に生きる荒々しい宗教であった。その中にあって神の子イエスは,苦悩と貧困と無知を救うために愛の信仰を説き,救世主(メシア)となった。そして「汝の